PMSの症状を緩和するためには、「食事の知識」も大切です。食生活は肉体的にはもちろん、精神的にも影響が大きいものです。
食べるものの選び方や、食べ方など、日々の工夫で、PMSが改善される方法を探ってみましょう。
血糖値が下がると、食欲が極度に増したり、イライラする症状が悪化することがあります。かといって血糖値を急激に上げてしまうと、その後急降下して悪循環に陥る可能性もあります。では、血糖値をゆっくりと上げて安定させるには?
血糖値を急激に上げる食品を避ける。 (砂糖、果物、チョコレート、ケーキなど「単一炭水化物」が含まれるもの)
ゆっくり消化しゆっくり血糖値を上げられる食品を摂取する。(でんぷんを含む穀物類や豆類、いも類など「複合炭水化物」を含むもの)
1日4〜6回など小分けにして食事をとる。
情緒不安定になっているのは、神経が緊張・興奮している可能性があります。またホルモンのバランスも乱れているかもしれません。神経を鎮め、リラックスするには、またホルモンバランスを整えるにはどうしたらよいでしょうか。
カフェインの入っているものを避ける。 (コーヒー、紅茶、緑茶、栄養ドリンクなど)
イライラや情緒不安定を和らげるビタミンB6、カルシウム、マグネシウムを摂取する。(かつお、レバー、ナッツ類、海藻類など)
植物のエストロゲンとも呼ばれる女性ホルモンに似た働きのあるイソフラボンを摂取する。(豆腐、豆乳など)
神経伝達物質の代謝に関与しているビタミンEを摂取する。(ブロッコリー、アーモンドなど)
頭痛や腰痛、むくみもPMSの代表的な症状です。不調の要因となるものをできるだけ生活からとりのぞき、食べ物によって代謝を促すことが必要です。そのためにはどんなものを摂取し、どんなものを控えたら良いでしょうか。
利尿作用のあるビタミンEをふくむ食べ物を摂取する。(乾燥豆、木の実、全粒の食品など)
塩分摂取を控える。
アルコールの摂取を控える。