月経(生理)と関係があるのはわかるけれど、PMSはいったいどういうメカニズムで起きているの?
人によって大きく症状が異なるPMS。実はその原因ははっきりとわかっていません。
一説によると、排卵後に訪れる「黄体期」に分泌される女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の急激な変動が関わっていると考えられています。
月経周期が28日の女性の場合、排卵が起きるのはちょうど月経(生理)が始まる14日前。排卵を境に、変動するふたつの女性ホルモンが影響して、PMSを引き起しているようです。
黄体期に分泌される女性ホルモンはカラダの中でいろいろな現象を誘発します。
例えば、ホルモンの働きで水分をカラダから排出しにくくなってしまうと、むくみの原因に。それが乳房にたまれば乳房の痛みに、頭にたまれば頭痛、また水分がたまると、カラダ全体がだるく感じることもあります。
またホルモンの働きで脳内の「セロトニン」という物質が低下すると、うつ症状やネガティブ思考など気持ちが不安定になります。
さらに、生理前はインスリン(血糖値を下げるホルモン)の効果が低下し、血糖値を上げるために普段より多量のインスリンが必要になります。
そのため、食事から2〜3時間後に低血糖を生じやすく、甘いものが食べたくなるなどの症状がでることがあります。
このように、デリケートな女性のカラダが、ホルモン分泌に影響をうけ、それがその人の体質、体調により200以上もの症状となってあらわれるのです。
急な環境の変化や、ハードワークによる緊張状態が続いた時など、ストレスがたまっていると、PMSの症状は重くなります。
律儀で真面目、几帳面で完璧主義!負けず嫌いで自分に厳しい…こんな性格の人は要注意。PMSの症状がでやすいようです。
タバコを吸って、お酒も大好き、カフェインたっぷりのコーヒーもよく飲むという人は、症状が重くなりがち。バランスの悪い食事をしている場合も同様です。
風邪や病気で免疫力が低下していたり自律神経が乱れているとPMSの症状が重くなります。